債務整理の費用は、手続きの種類によって大きく異なります。

任意整理は裁判所を通さないため比較的安く……
自己破産や個人再生は裁判所費用も加わるため、高額になります。

■債務整理の費用相場（福岡エリア）

2025年10月時点の一般的な相場
参考：弁護士法人響「債務整理の費用相場」

任意整理にかかる費用は5～15万円程度、個人再生や自己破産は50～130万円程度が相場です。
福岡エリアでも、この相場内で提供している事務所が多くを占めています。

債務整理の費用を抑えるには、以下の方法を検討しましょう。

費用を抑えるポイント

• 分割払い対応の事務所を選ぶ：多くの事務所が分割払いに対応しており、毎月3万円程度から支払い可能
• 法テラスの民事法律扶助制度を利用：収入が一定以下の場合、法テラスを通じて費用の立替えが可能
• 初期費用（着手金）無料の事務所を選ぶ：はたの法務事務所、杉山事務所などは着手金無料
• 相談料無料の事務所で複数見積もりを取る：事務所によって費用が異なるため、複数比較することが重要
• 過払い金請求と同時に依頼：過払い金が発生している場合、その返還金で費用を賄える可能性がある

特に、法テラスの民事法律扶助制度は、収入が一定以下の人におすすめです。
弁護士費用を分割で立替えてもらえたり、場合によっては免除されることもあります。

■福岡で費用が安いおすすめ事務所の比較

2025年10月時点の情報
参考：各事務所の公式サイト

上記の事務所は、費用が相場よりも安く、分割払いにも対応しています。
経済的に厳しい状況でも債務整理を開始しやすいです。

無料相談なら、費用負担なく専門家の意見を聞くことができます。
まずは気軽に相談してみましょう。

公的窓口と民間事務所の両方で無料相談が可能です。

無料相談ができる福岡の債務整理窓口

• 法テラス福岡：国が設立した法律相談窓口、収入制限あり
• 福岡県弁護士会：弁護士による法律相談（初回30分無料など）
• 福岡県司法書士会：司法書士による相談（初回無料など）
• 福岡市消費生活センター：借金に関する一般的な相談
• 山本健治司法書士事務所：初回相談無料
• はたの法務事務所：相談料無料
• ベリーベスト法律事務所：債務整理の相談はいつでも何度でも無料

公的窓口は中立的な立場からアドバイスを受けられますが……
実際の手続きは別途弁護士・司法書士に依頼する必要があります。
スムーズに手続きを進めたい場合は、民間事務所の無料相談を利用しましょう。
そのまま依頼につなげられる可能性があります。

オンライン相談なら、遠方の人や外出が難しい人でも自宅から気軽に相談可能です。
ZoomやLINEなどのツールを使って、顔を見ながら相談できる事務所も増えています。

オンライン対応可能な福岡のおすすめ事務所

• はたの法務事務所：全国対応、電話・メールで24時間相談受付
• 弁護士法人響：24時間365日全国対応、オンライン相談可能
• 司法書士法人みつ葉グループ：メール・電話で24時間365日相談受付
• アヴァンス法務事務所：フリーダイヤル・電子メールで24時間相談受付
• 司法書士法人穂（ほのか）：LINEやPDFでのやりとりが可能

オンライン相談のメリットは、時間や場所を選ばず相談できること。
家族に知られたくない場合も、自室から相談すればプライバシーを守ることができます。

育児費用やDVなど、女性特有の借金問題の相談には女性専用窓口がおすすめです。
近年では、女性専用窓口を設ける事務所が増えています。

女性弁護士・司法書士が対応してくれるので、安心して相談できますよ。

女性専用窓口がある福岡の債務整理事務所

• 司法書士法人穂（ほのか）：女性専用借金相談窓口あり
• アヴァンス法務事務所：女性専用相談窓口あり
• はたの法務事務所：女性スタッフによる対応可能

男性には話しにくい内容でも相談OKで、配偶者への秘密を守りながら手続きを進めることも可能です。

債務整理の取扱件数、成功率、専門分野から、経験豊富な事務所を選ぶことができます。

実績豊富な事務所は、複雑なケースにも対応可能。
有利な条件を引き出せる可能性が高いです。

実績と専門性で選ぶポイント

• 債務整理の取扱件数：公式サイトで実績件数を確認（7,000件以上、20万件以上など）
• 成功率・満足度：はたの法務事務所の95.2%など、高い満足度を公表している事務所
• 専門分野：任意整理、自己破産、個人再生のうち、どの分野に強いかを確認
• 福岡での実績：福岡地方裁判所への申立て実績がある事務所は、地域に精通している

例えば、山本健治司法書士事務所のように福岡で7,000件以上の実績がある事務所の場合。
福岡地方裁判所の手続きに精通しており、手続きをスムーズに進められます。

費用の透明性は、信頼できる事務所の重要な条件です。
料金体系が明確で、追加費用の説明がある事務所を選びましょう。
後から予想外の費用を請求されるリスクを避けられます。

費用の透明性で選ぶポイント

• 料金体系が明確：公式サイトで料金表を公開している事務所（山本健治司法書士事務所、杉山事務所など）
• 追加費用の説明：相談時に総額を提示し、追加費用が発生する場合は事前に説明してくれる
• 分割払い対応：毎月3万円程度から支払えるなど、柔軟な支払い方法を提供
• 成功報酬型：過払い金請求など、成功報酬型で回収できない場合は無料の事務所もあり

費用の透明性がない事務所は、追加費用を請求されるリスクがあります。
弁護士会・司法書士会の倫理規定でも、費用の事前説明が義務付けられています。

相談のしやすさ（無料相談、対応時間、オンライン対応）も大切なポイントです。
初回から安心して依頼でき、継続的なサポートも期待できます。

相談体制で選ぶポイント

• 無料相談の有無：初回相談無料、相談料無料の事務所を選ぶ
• 対応時間：24時間365日対応、夜間・土日対応の事務所なら、仕事が忙しい方でも相談しやすい
• オンライン対応：Zoom、LINE、電話、メールなど、多様な相談方法を提供
• アクセス：博多駅徒歩1分など、駅近の事務所は通いやすい
• 女性専用窓口：女性が相談しやすい環境を整えている

相談しやすい事務所は、手続き中も丁寧にサポートしてくれます。
弁護士法人響のように24時間365日対応の事務所は、急な相談にも対応可能です。

弁護士は、すべての債務整理手続きに対応可能で、140万円超の案件も扱えます。
また、訴訟代理権があるため、裁判所での手続きも全て代理可能です。

弁護士に債務整理を依頼するメリット

• 金額の上限なし：どんな額でも任意整理が可能（司法書士は1社140万円まで）
• すべての裁判所に対応：地方裁判所、高等裁判所での手続きも代理可能
• 複雑な案件に対応：自己破産の管財事件、個人再生の複雑なケースにも対応
• 法律上の制限がない：弁護士法により、法律事務全般を扱える

弁護士は法律上の制限がなく、複雑な案件にも対応できます。
借金額が140万円を超える場合や、自己破産の管財事件になる可能性がある場合……
弁護士に依頼することをおすすめします。

参考：アディーレ法律事務所「債務整理における弁護士と司法書士の違い」

司法書士は費用が比較的安い、書類作成のプロであるなどのメリットがあります。
ただし対応範囲に制限があり、140万円以下の案件に限る点には注意しましょう。

司法書士に債務整理を依頼するメリット

• 費用が比較的安い：任意整理の費用は弁護士と大きな違いはないが、自己破産・個人再生は司法書士の方が安い場合がある
• 書類作成のプロ：登記や書類作成の専門家であり、正確な書類を作成
• シンプルな案件に強い：140万円以下の任意整理など、シンプルな案件では費用対効果が高い
• 地域密着型：地元の司法書士事務所は、福岡の裁判所手続きに精通している

司法書士は書類作成の専門家であり、シンプルな案件では費用対効果が高いです。
しかし、140万円を超える案件や訴訟代理が必要な案件は弁護士に依頼する必要があります。

参考：司法書士法人黒川事務所「任意整理を依頼する場合の弁護士と司法書士の違いは140万円の壁」

弁護士と司法書士のどちらを選ぶか。
判断基準は、借金額・手続きの複雑さ・費用などがあります。
自分の状況に合わせて最適な専門家を選びましょう。

■弁護士と司法書士の選び方